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コープ南砂助け合いの会

困ったときは『おたがいさま』 声をかけ合いましょう!

活 動 日 :随時
活動場所:コープ南砂 (専有部室内・敷地内公園等) 。
参 加 費 :年会費1,000円 、入会金3,000円、利用料350円/30分
参加条件:特になし
担 当 :自治会事務局長または運営委員会

活動目的

会員が相互に助け合うことで、心豊かに、安心して暮らせるコミュニティづくりに寄与すること。

活動内容

①住宅設備や家電製品・パソコン等の保守修理②粗大ゴミの搬出や買い物代行、室内掃除などの家事支援③買い物や通院、役所等への付き添いなどの外出支援④通院や散歩などの車椅子介助などの介助支援⑤きっずクラブの開催や子どもの一時預かりなどの子育て支援⑥各種申請手続きや住宅改修工事などに関する相談活動⑦ふれあい喫茶室やハイキング、観桜会ななどの親睦活動

インタビュー

コープ南砂は、入居から35年が経過した自主管理のマンションで、自治会その他の活発なコミュニティ活動を進めています。居住者の高齢化が進む中、お互いに助け合う体制を整備しようと2006年に助け合いの会を設立しました。集合住宅での助け合い活動のモデルにもなりうる仕組みについて網野代表にお尋ねしました。

自治会とは別のボランティア団体をマンション内に

設立時から網野さんが代表に就かれているとお聞きしましたが、ボランティア活動に参加しようとしたお気持ちをお聞かせください。

2006年に自治会を中心に設立準備委員会で検討され、私も委員会に参加し、代表就任を依頼されたとき、やむなくお引き受けしたのが本音です。

活動をはじめてどのように思いましたか?

困っているひとの手助けになっているという実感はあります。個人的には活動が楽しいと感じています。

網野さんは、もともと若い頃にボランティア活動などは経験されたことがあるのですか?

20歳までは田舎で、集落の草刈り、道普請などの作業をしました。また、消防団などの地域の活動にも参加してきました。

なるほど。
それで助け合いなどに大きな抵抗なく始めることができたのですね。

継続のコツは『しっかりした仕組みと事務局の体制』

この会は自治会と別の活動とお聞きしていますが、設立したきっかけはあったのでしょうか?

自治会は、持ち回りで役員を務めます。われわれの目指した活動は、専門知識も必要になりますので、持ち回りの役員では対処できません。そのため、自治会とは別に、どうしてもこの会が必要だったのです。

発足までにどのような経過をたどったのでしょうか?

準備委員会では、他区の団地の助け合いの会の実情を調査し方針を決めて、住民のアンケート調査をしました。そして2006年11月18日に設立総会を行いました。

ちゃんと住んでいる方々の意向を確認した上で設立したのですね。
活動を開始して14年目、息が長いですね。具体的に現在はどのような活動をされていますか?

住宅設備などの保守修理、家事、外出介助、子育て支援、よろず相談など、広範囲の助け合いに取り組んでいます。年間の定例イベントも実施しています。

一番多い活動は何でしょうか?

住宅設備などの保守修理などが最も多いです。網戸の取り付けなども実費負担で実施しています。最近は家事支援の件数も多くなっています。

網戸まで取り付けるなんて業者並みですね!

会員の中には、住宅設備の点検修理、照明器具の交換や電気設備の修理、大工仕事、包丁研ぎの名人など、得意分野を持つ様々な人材がいます。高齢者の日常生活支援のニーズは多様ですが、それを活用できることは良いことですね。

経験を活かすことができるというのは、活動する方たちの生きがいにもなりますね。
定例イベントには、どのようなものがありますか。

ふれあい喫茶室、ふれあいランチなどの交流活動、観桜会、春・秋のハイキング、みどりのカーテン教室、年4回の包丁研ぎ、子ども対象のきっずクラブの夏休み自然観察会、ハロウィン、クリスマスお楽しみ会などがあります。

充実していますね。
そのような活動が継続できるコツって何でしょう。

会員の努力もありますが、しっかりした仕組みと事務局の体制だと思います。また、出来ることと出来ないことを仕分けして利用者さんにも理解してもらうことも大切だと思います。

会の仕組みは有償ボランティア

利用者の理解については、どのように対処されていますか?

会則を定めて、入会金・年会費の徴収、作業を依頼すると利用料金を支払い、支援した会員には謝礼を支払うというシステムをとっています。また、ニュースを年6回ほど発行し、年次総会で活動報告もしています。
でも、大切なのは日々挨拶したり、顔を合わせてお話できる環境だと思いますよ。困ったときは、〝おたがいさま〟ですからねぇ。

〝おたがいさま〟感覚は、コミュニティがしっかりしているということですよね。これは重要ですね。
入会金、年会費、利用料金などについても、ご説明いただけますか。

入会金は3,000円、年会費1,000円です。これは事務経費やイベントなどの活動補助費など、会を運営していくための財源としています。利用料金は30分で350円、手助けした会員には謝礼300円を支払い、50円は事務局の運営費に充てています。

会費といい利用料金といい有償のボランティアとした理由をお聞かせください。

利用料金を無料にすると、多くの依頼者は支援者に何らかの御礼をしようとします。御礼の額に差がでたり、品物の多寡など不透明になってしまいますね。また、利用者どうし牽制しあって過剰な謝礼になるケースも防止できます。
この方法は、助け合いの会を維持することにも役立っていると思います。

有料にすることで、利用者は気兼ねしなくても仕事を依頼できるということですね。

この活動を地域へ拡大

このような活動がコープ南砂だけに限定されていることは、もったいないと思います。
こういう活動を地域へ広めたりすることは考えておられますか?

すでに東砂7丁目のよっちゃん家、児童遊園、大島子ども家庭支援センターの花壇作り、賀岡八幡宮での越前水仙の植え付けなどの活動に取り組んでいます。
いくつかの地域や集合住宅での助け合いの仕組み作りの相談もあり、コープ南砂での取り組みを参考に立ち上げのお手伝いしています。マンション管理会社などの取材や見学も続いています。

会の活動が今後も継続することを期待しておりますが、他の団体でも課題となっている世代交代に関しては、如何でしょうか?

世代交代は、この会でも課題のひとつです。活動を継続し、住民どうしの顔が見える関係を維持していけば、次の世代の方たちも参加してくれるのではないかと思っています。

編集部コメント

助け合い活動では、円滑な会の運営が重要です。発足以来代表を務める網野さんは、事務局の方針を受けとめ、運営委員の皆さまとともに和をもって運営されていました。その穏やかで温かなお話に、この会の魅力を感じました。包括ケアシステムの互助活動そのものであると思います。このような会が区内各所で展開されれば良いなと感じました。

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Posted in 城東南部 , 高齢者支援