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ボラコー会

ボランティアを始める方などにアドバイスを行う団体です

活 動 日:月・水・金曜は相談窓口対応、第3月曜日夜は定例会
活動場所:高齢者総合福祉センター内
参 加 費:年会費500円
参加条件:社会福祉協議会ボランティアセンター講習修了者
担 当 :稲葉(いなば)

活動目的

ボランティア・コーディネートに関するスキル向上や情報の共有を図り、地域社会に貢献すること

活動内容

ボランティアに関する相談は、年間145日行っている他、差異がボランティア(東雲)を月4回、社会福祉協議会のボランティアセンター業務支援等を年間50日ほど行っています。相談対応で色々な方とお話をさせていただくことは、自分達の地域や所属する団体へのサポートにも繋がっています。

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インタビュー

10年前、ボランティアコーディネーター養成講座を受講した人たちが、ボランティア取組のアドバイスや相談を受ける活動を開始しました。江東区社会福祉協議会のボランティアセンターの業務を、実際に活動する側から支援する役割を果たしています。東雲の福島原発の被災者支援なども実施しています。今回は会長の稲葉さんにお話をうかがいました。

23名の会員で週3回の窓口相談

ボラコー会は、社会福祉協議会で、ボランティア活動のアドバイスや相談窓口、災害支援、ボランティアセンターの業務支援などの活動をされているとうかがいました。

ボランティア活動のアドバイスや相談窓口は、月・水・金の週3回やっています。もう10年やっているかな。

10年!
そもそも、この活動を始めるきっかけを教えていただけますか?

もともと、社会福祉協議会でボランティアのコーディネーターを養成する6か月くらいの研修があったんです。そこでは実習もあって、保育園などにも行ったなぁ。
その養成講座を受けた人が活動する場として始まったんだよね。

今の社会福祉協議会の中で活動を始めたのですか?

最初は3~4か所くらいでやっていたんだけど、相談件数は大体1日一人くれば良いほうで、そこまで機能しなかったんだよね。だから、それだけの手間暇かけられないということなどがあったりして、一度やめたんだよね。

なるほど。
ちなみに今の会員は何名おられるのですか?

相談窓口対応って、気軽にできるものではないと思うし、適正もあると思うのね。
だから今は、『3年活動しないと自動的に除名します』という規約を入れて、本当に活躍してくれている23人の会員で頑張っています。
この4月には相談件数が1,000件を超える予定です。

相談窓口を開く中で、週3日の役割分担をするのは大変じゃないですか?この日のこの時間は誰が担当とか、担当を分担が大変そうです。

それは、23人の仲間が自主的にここに来て、予定表に入れる日を書き込んでいるの。
で、空いているところは僕が行くようにしているという。
ここでの活動詳細は、全て記録で残しているし、活動内容はいつでも確認できる状態にしてあるのよ。
僕は、この『記録に残す』っていうことは、大切だと思っています。

ちゃんとした事業として運営されていますね。

最初の頃はNPO法人を作ろうという計画もあったんだけどね。NPO法人は、財源がしっかりしていて、事務員を雇えるくらいの力がないとなかなか維持はできないから。
そのあたりを会員に説明して断念しました。

確かに、法人化することによって書類等の煩雑作業は増えますよね。

法人化することが目的ではないからね。
自分達にできる範囲、続けられる範囲で取り組むことが一番ですよ。無理をし過ぎないで楽しめる範囲でね。

総合福祉センター内の社会福祉協議会で活動しています

地域の困りごとを自分事化して取り組む

活動内容を事前に調べたら『災害支援、東雲住宅』というのがあったのですが、これは何ですか?

東雲の国家公務員住宅に福島の被災者が住んでおられて、その方々を定期訪問しています。今でも訪問していますよ。

今、被災者の方っていうのは、どのくらいおられるんですか?

300人ちょっと。最後は高齢者がどうしても残っちゃうんです。被災者の方々が来た当初より、実は今の方が大変。
・・・というのもみんな、精神的に不安になってくるのよね。

時間と共に、求められるサポートの内容も変わっているのですね。

そうそう。
その他には、社会福祉協議会から頼まれて『認知症カフェ』のお手伝いをしています。

地域の個人の困り事、活動団体の困り事、住宅とかの困り事など、地域で起きている困り事を『一緒に考えて動こう』というのがボラコー会という認識でいいんですか?

そうね。
我々は、定期的に会員が集まっているんだけど、その時は電話相談など活動の中であった難しい事例を出して、『あなただったらどうする?』というのを、当事者意識で、みんなで考える。

例えば、どんな事例がありますか?

電話相談の中で、相談ではなく、歌を歌いだしたり、『切るなー!』と言って一方的に話し続けたりして、30分以上電話を受けたこととか。
でも、腹を立てるわけにもいかないから、聞きながら相手が落ち着くのを待つしかないんだよね。

具体的な相談って、ボランティアに関する相談かと思っていましたが、多様な電話を受けているのですね。

後は、ボランティアを始めたいけど何から始めたらいいかという相談は多く受けますよ。 ただ、相談を受けても9割くらいは、最終的に自分で決めています。

ボランティアに関する相談に乗る際のポイントなどはあるのですか?

ボランティアが初めての方には、我々が関わっている団体の中で入りやすいボランティア先を情報提供しています。月に1回切手切りのサークルとか。
話をしながら、一人で活動の方がいいな思った時には、シルバーセンターの草刈りとか、そういうところに電話したりしてつないだりしています。

楽しいと思わないと続けられない

それにしても、稲葉さんの活動をここまで頑張らせるものって何ですか?

毎日電話がかかってきて、それが自分の肥やしになるんですよ。場数を踏まないと、絶対に見えてこないし、それを楽しいと思わないと続けられない。そうすると、新しい何かが起きても、『おぉ、また新しいことが起きたぜ!』って思えるんだよね。

楽しみながら取り組むことですね。
それにしても、ボランティアってやってもやらなくてもいいじゃないですか。
責任を持ってできるっていうのは、非常にすごいなというのと同時に、そのエネルギーの源はなんでしょう。

基本的に人が嫌いじゃないんだよね。かといって、万人を愛せるってわけじゃあないけどね。
あとは、自分の健康にも良いし、誰かの助けになるのなら、ボランティアを行うことには大きな意味があると感じています。

稲葉さんにとって、ボランティアの在り方って何ですか?

じっくり時間をかけて取り組むものかな。今は効率化が流行っているけど、人間関係も『できるだけ早く』とか言うから変なことになっちゃう。

本当にいいものは時間がかかる、それで結果が出るのに時間がかかるというのも事実ですね。

だから、ボランティアくらいは、活動目標の軸は持ちつつも、時間の軸というのをね…外しちゃってもいいんじゃないかと思うんだよね。

編集部コメント

ボランティアを始めようとする人たちにとって、何から始めればいいのか分らないという話はよく聞きます。そういう意味でも稲葉さんたちの活動は、大変有意義だと思います。そして、このような窓口が一般に広く知られれば、もっと地域は優しく豊かになると思いました。
また、ボランティアコーディネーター養成講座を2020年1月から再開したとのこと。ますますの活躍が期待できます。

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Posted in まちづくり , 深川北部