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亀戸九丁目町会

活 動 日 :
活動場所:亀戸9丁目東地区集会所
参 加 費 :
参加条件:亀戸九丁目に在住の方
担 当 :鴇田(ときた)

活動目的

活動内容

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インタビュー

町会は、行政の末端をになう役割を果たしていますが、それぞれの町会によって活動内容は違います。亀戸9丁目町会は、防災訓練、納涼盆踊り大会、旧中川灯籠流し、旧中川アジサイ祭り、日帰りバス旅行、町民レクリエーション、浅間竪川小学校の支援など多くの行事を企画し実施しています。活発な活動について鴇田(ときた)会長に、話をお聞きしました。

地域ぐるみで生活を豊かに

亀戸九丁目町会は、昭和24年発足しています。
町会の役割は、地域の人たちとコミュニケーションを取りながら、まちの発展につなげています。

そうですね。

当然ながら行政の通知や案内等を周知していくみたいな役割も果たしている、ということですね?

そうです。
それを皆さんに報告しながら、行事等をしています。
もちろん、総会も開いています。

鴇田さんが会長をされて何年経つのですか?

11年になります。
役員は30年ほどやっています。
亀戸九丁目には、昔、田原製作所っていう工場があったんですが、私はそこに勤めていました。それで、会社は町会と繋がっていたので、「田原製作所に勤めているのだから、役員をやってくれない?」と当時の会長に言われて。それで役員になったんですよ。

なるほど。自宅と職場が近い上に、企業と地域は密着していたんですね。

そうです。
旧中川ふれあい橋は、江東区と江戸川区の依頼を受けて田原製作所が製作しました。
他には、会社は近隣の人を招待して観劇会を年1回やったり、会社を閉鎖する時に町会に1000万円寄付しました。 その寄付で防災グッズを購入し町民に配りました。

地域密着だけでなく随分貢献もされていたんですね。
そのような会社は珍しいですね。

大正7年に創業しているので、なおさらでしょうね。

鴇田さん発案の亀戸九丁目をわかりやすく記している地図です

マンションも戸建ても一緒に活動

町会の構成員はどれぐらいいるのですか?

今は1,995所帯です。
昔の住民は620世帯くらいだから、1,300所帯以上はマンションの住民なんです。

マンションも町会の中に入れたんですか。
町会の役員は105名と名簿に書いてありますが、マンションの人達も役員になっているんですか?

町会員ですから当然ですね。
幹部会20人は交代なしでやっていますが、役員は2年任期を終えると隣の人に順繰りに就いてもらう。ただし、場合によっては引き続き継続してお願いしています。

中核になっている人は動かないけれども、その周辺の人は持ち回りみたいにやっていて、しかし「私は続けてやりたいよ」と言えば残ってもいいと。

残ってやってくださる方っていうのは、引き続き一生懸命やってくれています。

主体性を尊重しているから楽しくできるのですね。

そう、楽しくできるの。
みんなが当たり前の気持ちでやってくれるからありがたいです。

イベントで人がつながる

町会では、多くの行事を企画し実施していますが、防災訓練についてお尋ねします。

昭和24年に旧中川の堤防が決壊して、このあたり一帯が大洪水になったことがあったんです。亀戸は土地が低くて、ちょっと雨が降っただけでもすぐ水浸しですよ。
荒川が決壊する可能性があるという江東ハザードマップがあるんです。

町会では、災害用としてゴムボートを購入しました。
城東消防署と一緒に川の駅でゴムボートを使って訓練をやるんですよ。町会のゴムボートを持って災害協力隊が訓練しています。

ゴムボートがあるのは地域柄ですね。

浅間堅川小学校に江東区の防災倉庫があるので、ゴムボートを入れさせてもらっています。カヌーは、寄付等で5艇買っています。平時は旧中川でカヌー万歩クラブが練習をしています。

旧中川では、あじさい祭りや灯籠流しが行われていますね。

灯篭流しは、今年で第22回目になりますが、江東区亀戸地区・江戸川区平井地区、両実行委員会で開催しています。毎年、開催に先立ち浅間堅川小学校児童に金管バンドを演奏していただいています。

あじさい祭りは町会の行事の方にも入っていますが、例えば出店みたいなのも出たりしているんですか?

出店は、町会管理だけじゃなくて、子ども会とか近隣町会のみなさんが、パンやかき氷などを出店しています。

他にも、町民レクリエーション、浅間竪川小学校の支援などもされていますね。

そうですね。
町民レクリエーションは、浅間竪川小学校で11月頃開催しています。餅つきや焼きそばを町民の方へ無料でお配りしています。
その他いろんな模擬店を出店して有料で安く提供しています。校庭でブルーシートの上にゴザを敷きテーブルを出して、会食できるようにするんですよ。

当たり前のように参加しているイベントも、実は町会が開いているというものも、たくさんあるのですね。
このお餅つきは町内の方がされるでしょうけど、焼きそばとかも町内の方が全部やるんですか?

餅つき、焼き鳥は町会役員が行っていますが、焼きそばは子ども会で行っています。
その他の行事で納涼盆踊り大会、灯篭流し、あじさい祭りなどは、子ども会で模擬店を出店して、その利益でバス7台で年に1回豊洲のキッザニアに行ってます。

町会だよりで定期的に活動状況を報告しています。

地域の課題は地域で解決する

子どもたちは楽しいでしょうね。
ちなみに事業内容の中に『学校支援地域本部』と書いてあるのですが、これってなんですか?

それは学校からのコーディネーターみたいな感じでね。以前は校庭の芝刈りも行っていましたが、今は学童の通学路の見守りを、朝7時45分から約20分間役員10名で行っています。

シルバー人材とかは活用していないんですね?

うちはボランティアで自主的にやっているんです。その方が、地域の子ども達や学校ともつながることができるから。
それから、年に2回、学校を交えて懇親会もやっています。
せっかく学校の見守りをやっているのだから学校との情報交換をしていますのでね。

鴇田さんは、亀戸の名所を紹介した『かめたん』制作にも関わりました。

地域の課題を地域で解決する仕組みがちゃんとできているんですね。
これだけ様々な取り組みをするとなると、町会の役員は大変ではないですか?

いやぁ、大変ですよ。
でも、集まる人たちの笑顔をみると、どうしても辞めることはできないんですよね。
町会役員も、同じ気持ちだから無報酬でも頑張ってくれているのだと思います。

最後に、鴇田さんがこういう活動をやってこられたエネルギーって何でしょうか?

まぁ、「まちを愛している」からでしょうね。
まちを愛している。だから、みんなが喜ぶことができれば良いと思っています。
例えば見守りもね、親御さんが『子供が世話になっているから』っていう気持ちであいさつをしてくれる。本当に…私としては気持ちが嬉しいですねぇ。

普段当たり前のように恩恵を受けている町会の治安や活動。
それは『まちを愛している方々の力』によって支えられていることがわかりました。
そして、町会加入率が下がっていると言われていますが、防災時も含めて、改めて町会の必要性を理解できました。
今日はありがとうございました。

編集部コメント 

平成17年に亀戸九丁目の田原製作所が解散しました。同社に勤務する傍ら町会の活動に加わり、地元密着した生き方をされている鴇田さんは、集合住宅の人々も含めた地元の交流づくりに尽力されています。

活動のエネルギーは〝まちを愛すること〟その言葉を素直に受け取れました。

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Posted in まちづくり , 城東北部