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NPO法人深川長屋

人と人がつながる
思いやりと人情の輪が拡がる

活動日 :第4日曜・第3水曜・第3金曜
活動場所:江東深北区文化センター等
参加費 :下町先生教室500円~・ 長屋カフェ200円
参加条件:趣旨に賛同してくれる方
担当  :いわなで

活動目的

地域の人と人をつなぐ企画を実施し、地域における“孤立化・孤独化”の防止に貢献します。

活動内容

1.地域の人の特技や趣味を活かした下町 先生教室実施。現在は「絵手紙」「折り紙」「男の料理」教室を開催中。
2.認知症の人と一般住民が垣根なく、なごやかに過ごす認知症カフェ「長屋カフェ」を開催の他「みんなのカフェ」を発行し、認知症にやさしいまちづくりを目指しています。

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インタビュー

平成24 年に、 江東区主催の「シニア世代の地域デビュー講座」に参加した仲間と親交を深めながら、試行錯誤しながら立ち上げた団体 「NPO法人深川長屋」。今回は代表の岩撫英明さんに、お話をうかがいました。

地域でなにかしたかった

岩撫さんがボランティアを始めたきっかけを教えてください。

今まで仕事中心で地域とは無縁の生活をしていたのですが、60歳になってこれからの人生を考えた時、地域と関わってみたいと感じました。
そんな時、区報で“シニア世代の地域デビュー講座”を見つけたので、受けてみようと思ったのがきっかけです。

『地域と関わってみたい』というと?

仕事ではなく、自分が地域でどんなことができるかを知りたくて、気軽な気持ちで受講したんですよね。

そうすると、最初から『ボランティアをしよう!』というような決意があって行ったわけではない…と。

僕は、ボランティアというより『地域のために何ができるんだろう?』ということに関心がありました。『何かしたい』『何ができるんだろう?』という思いだったんですよね。

いま、『何かしたい』という気持ちを持っている人は多いのでしょうか?
岩撫さんは活動の中で、そのあたりをどのように感じていますか?

ボランティアという視点でお答えすると、区の講座には、ボランティアをしたいと思っている人がいました。また、深川長屋の活動でのアンケートを見ても、ボランティアに興味のある人っていっぱいます。
いっぱいいるんだけど、多くの人が取り組めていないのが現状だと感じています。

それはどうしてだと思いますか?

1つの大きな理由としては、自分が『やりたいな』と思える活動をうまく見つけられないのではないでしょうか?

見つけられないというと?

ボランティアって、やっている自分が楽しめるものがベストだと思うんです。でも、自分が楽しめそうな、参加したいなと思えるボランティアを探しにくいのかもしれません。

、『何かしたいけど何をしよう?』と思っている方は、何から始めたら良いと思いますか?

区報に載っている講座は、一歩を踏み出すハードルが低いので、講座から始めるのは有効だと思います。
講座に来る人たちって何かをやりたくて来ているだろうから。その中で仲間をつくって、何かを始めてみるのはいいと思います。
・・・というのも、深川長屋は、講座受講者同士で始めた活動団体なんです。

特技を活かして『先生』に!

次に深川長屋さんの活動内容について教えてください。

現在の核として取り組んでいるのは、『下町先生教室』です。これは、ちょっとした知識とか技術とかがある方に先生になってもらい、地域で教室を開いています

あぁ!
確かに地域には素晴らしい才能を持っている人がたくさんいますものね。

『下町先生教室』の先生は自分の技能が役立って嬉しいし、教室に来た人も色々な事を知ることができて嬉しい。具体的には、折り紙教室と絵手紙教室と男の料理教室を行っています。

『下町先生教室』で、実際に先生になられた方に起きた変化や改善はありますか?

絵手紙の先生がガンで亡くなられたのですが、ギリギリまで教室を続けてくれ、後日、娘さんから『教室をとても楽しみにしていた』という話を受けました。
その時に、先生をしてもらうことがその人の生きる喜びになっていたことは実感しています

その人その人が持っている長所を皆で分かち合えたら良いという感じなんですね。
そして、『自分が誰かの役に立ったと実感できた』時に、やりがいや喜びを感じるのかもしれないですね。

そうそう。
とはいえ、そんなに大げさに考えなくても良くて。散歩の達人でも良いと思います。先生が『この地域は隅々知っていますよ』と案内してくれる、みたいな。

あはは。それは楽しいし、地元でずっと生活をされている方は先生になれますね。

基本的にはボランティアって楽しくないといけないと思うんです。その楽しみを、来てくれた人と一緒に見つけていきたいという気持ちは常にあります。
誰かが何か教室を開きたいと言った時などは、その人を中心に教室が開けるよう応援したいと思います。

教室へは何人くらい参加されるのですか?

来られる方は7~8割常連さんですが、大体10人くらいで行っています

認知症にも優しいまちづくりを

他にはどんな活動をされていますか?

認知症カフェを月に1回行っています。
これは会員の中で認知症のお母さんがいる方がいて、その方が発起人となり始めたのですが、これも3年以上になります。気楽に来られる場所を考えて、主に江東区文化センターで行っています

こちらは、何人くらいの方が参加をされているのですか?

今では毎回30名以上の方が参加して、参加者同士で会話する場になっています。認知症の方も5名程度来て、周囲の協力も受けながら積極的に会話を楽しんでくれています。少ない人でも30分以上は会話をされていますね。

それぞれの活動の参加費はいくらくらいでしょうか?

絵手紙・折り紙は1回500円で、男の料理教室は1回1,000円です。これは、会場費・材料費・講師謝礼としていただいています。だから手ぶらで来ていただけるんです。
認知症カフェは区からの助成金を受けているので、お茶菓子代の実費200円です。

ちなみに、一昨年度は認知症カフェマガジンや認知症に関するサイトも発行されていましたよね。

助成金を活用して年4回区内の認知症カフェの機関誌を出していました。昨年度は一度休止していたのですが、せっかく作ったメディアルートを終わらせてしまうのはもったいないと思い、今年度はまた助成金を取れたので、つくっています。

やりたいことをみつけよう

深川長屋さんは、現在10名の会員さんと聞きましたが、会員の入れ替わりというのはあるのでしょうか?

新規で入ってくる方もいます。今の会計の方は自ら名乗り出てくれた方です。また、長屋カフェでは当日お手伝いをしてくれる方が3名います。
活動を知ってから入ってくれるのが、一番嬉しいですね。

お話を聴かせていただく中で、深川長屋さんは『一人では行うことの難しい何かを、一緒に力を合わせながら取り組んでいこうよ』という姿勢が見えました。

そうそう。
何かやるにあたっては一人ではできないわけだから、それを手伝ってくれる人が何人かいて、そこで何かが達成していけばそれが一番素晴らしい、ボランティアの理想形かな…と思っているんですけどね。やりたいことをやって、それが皆さんの役に立てば良いと思っています。

そういう意味では、深川長屋さんは、ボランティアの初心者でも参加しやすいですか?

初心者大歓迎ですが、その人の為に何かをお膳立てすることはしないです。一緒に活動に参加しながら自分のやりたいことを見つけてほしいと思っています。

編集部コメント

ユニークな名の「NPO法人深川長屋」の岩撫さんと対談して、ボランティアのポイントは、楽しむことからということを知ることができました。特別な心構えや覚悟を持つと長続きせず辛くなってしまうので、自分に合った形…ちょっとした時間があるからお手伝いする程度でも良いのかもしれない。また、ボランティアの最初の一歩が踏み出せないのは、必要以上に重く構えているからかもしれないと感じました。

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