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スマホ教室「joy」

活動目的

楽しくスマホに触れる。
スマホ教室でつながりをつくり、自分の居場所を持つ。

活動内容

中高年〜高齢者向けのスマホ教室。
LINEの使い方や、有効な機能について、日々の疑問をみんなで楽しく解消する。また、教室を通じて顔の見える関係を増やす。

活動日時:①ラポール:毎月第二火曜日・第四火曜日:13:30〜15:00② 砂町よっちゃん家:毎月第二木曜日・第四木曜日:10:30〜12:00
その他、富岡地区、江戸川区西葛西でも不定期開催。

活動場所:①ラポール:東陽5-29-10②よっちゃん家(東砂7-9-13)

参 加 費:500円(活動場所により異なる)

参加条件:スマホを覚えたい方、お話をしたい方、緩いつながりを地域で持ちたい方etcどなたでも大歓迎!

担 当 :三宅(みやけ)

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インタビュー

高齢者にも普及してきたスマートフォン、携帯電話からの切り替えを勧められて購入したが、使いこなせていない人たちが多くいます。また、今後の高齢者の暮らしを支えるツールとして活用し得ると考えて、スマートフォンをわかりやすく教えたいと活動している三宅さんに、その目的などについて伺いました。

つながりの手段としてスマホを活用!

三宅さんは、介護関係の仕事をされていると聞きましたが、そんな中でスマホ教室を始めたきっかけを教えてください。

もともと僕は、介護の世界に憧れて介護の仕事がしたかったんですね。でも、介護保険の枠組みの中でデイサービスの職員として高齢の方に支援をするだけでは十分ではないなぁと思っていました。

もう少し詳しく教えていただけますか?

自分が本当にやりたいのは、地域で中高年と若者、みんなが笑顔で住めるまちの実現なんです。その手段として、インターネットとかスマートフォンの力を使って人と人とのつながりを取り戻すことはできないかなぁって思ったんです。

つながりづくりの手段として、スマホを活用するという考えですね。

例えば、人と人が目の前で会って話をするとスマートフォンって要らないですよね。ただ、対面で会わなくてもつながりは持てるように今の社会はなっているんです。
教室でLINEのグループを作って会話ができる、これ使ってつながりが保てるかなという実験的なものから始めたんです。

今は、電車でスマホをいじっている、歩いている時も車を運転しながらも見ている、事故を起こすなど、スマホに関する問題も多いですよね。

それは、スマホのせいではなくて、スマホを使いこなせていない人の問題だと思います。
例えば、現実には電車は順番に並んで乗るとか暗黙のルールがあるんですけど、インターネットだと、ルールが確定していない、理解していないまま、個の思考を超えた世界が広がっていることが問題なんだと思います。

確かにそうですね。
このつながりの持ちにくい社会で、正しくネットを通じて人と人がつながることができれば、スマホはつながりづくりの良い手段になりますね。

僕はそう思っています。

最後は人が人を救うんです

今、実際にスマホ教室で活躍しているメンバーは4人おられるとうかがいましたが、みなさん介護に関与しているのですか?

運営メンバーは4人います。
うちの妻と一人は介護施設で働いていますが、もう一人は僕と同じ会社で、違う事業部に属しているママさんなんです。

この教室は、皆さん会社を休んで取り組んでいるのですか?

僕は、スマホ教室を会社に提案して、仕事として認めてもらっています。
普段はデイサービスの職員として週3~4回は現場に出てやりながら、週1回は外に出て何かをやっていますね。

会社が理解してくれているのは良いですね。
で、実際の教室なのですが、スマホって高齢者には親しみがないものだから、教えても覚えは悪いだろうし、操作ができないこともありませんか?

大丈夫です。
参加者は、その人たちのペースで使い方や感覚を掴んだり、理解しようとしています。それを教室の参加者同士でもサポートし合うことが大切だと感じているので、覚えの速さは気になりません。

講師が優しいスタンスで対応してくれたり、他の参加者がサポートしてくれると聞くと、スマホ操作に不安のある人でも安心して教室に通えそうですね。

スマホ教室と看板を掲げている僕が言うのも変ですが、正直、スマホは手段だから、別に使いこなすことを目的にしなくても良いんです。
スマホをきっかけに、若い世代と交流したり、あるいは同世代同士でも、今まで交流のなかった人たちがつながるっていう、いわば「言い訳」のツールとして活用してもらいたいというのが本音です。そして、実際に会っていない時でもつながることができたら、もっと地域は豊かになるなと思うんです。

なるほど。

僕らのスマホ教室と企業が行っているスマホ教室の違いは、つながりづくりをしているかどうかなんです。
企業は、どうしても個人情報があるから、個人を完全に分断して教室を開かざるを得ません。僕らのスマホ教室は、グループを作って情報交換したりしてつながりを作っているので、教室に参加すること自体に価値があるのです。

確かに、つながりを作るって大切だけど難しいですからね。

これから介護保険も含めて安心していた制度が急激に崩れていく傾向がありますね。その時に何が救いになるかといったら『人でしょ』と。

確かに、三宅さんのおっしゃる通り、これからは協力し合って生活しないと難しい流れになっていますね。

これからの社会は、学歴職歴の勝ち負けではなく最後に助けてくれるのはいろんな方とのつながりだと思っています。社会保障も、本来は人とのつながりがあって後付けでできた制度なんです。そのシステムが壊れて担保できないとなると、一人ぼっちの人が増えると思う。僕はこの先何十年も江東区で住んでいくんで、そんなまちにはしたくないんです。

幸せを感じる瞬間を増やしたい

今後の地域社会について、三宅さんは色々とお考えがあるようですが、そのあたりをうかがえますか?

もっとみんな一緒になって、社会を調和して最適化した世界ができるんじゃないかなぁ、と描いている世界観がありますね。
例えば、僕がなにか勉強したいとした時に、テトテさんに何かを教わる。その代わり僕がテトテさんに1時間手伝いをしますよ・・・みたいな形で回っていけばいいと思うんです。

お互いさまの社会ですね。

お金のある人はお金で個人の課題を解決させても良いけれど、必ずしもお金を介在させなくてもよい社会ができたら、もっと安心して生活を送れると思うんですよね。

少子高齢化で衰退期に入った社会では、そうせざるを得ないかもしれません。

僕が人生をかけてやりたいことは、人が生きていて幸せに感じられる瞬間を、できるだけたくさん創っていきたいんです。

若い人がこういう気持ちを持っていることを、素直に嬉しく思います。
最後に三宅さんが活動をされているエネルギー源を教えてください。

僕は、生まれた時から身体が弱かったんです。目が見えない、アトピーやアレルギーがあるとかのハンデがあって、「普通の学校にいけないですよ」みたいなことを言われた人生だったんです。だけど、そんなストレスを感じることなく育ててくれて、今生きている。全くネガティブな感じは受けていないんですね。
本当に幸せに感じる瞬間を両親にたくさんもらったと思っています。この15歳くらいまでのの人生の原体験が、今の僕に強く影響していると思います。

編集部コメント

多くの情報を得られるというスマートフォンの普及は、高齢者にとっては暮らしにくい世の中への変化でもあると思いますが、これに逆手にとって高齢者でも何とか使いこなせるようにして…。根源には、人と人との関係を深めたい、幸せを感じられるようにという思いがありました。

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Posted in 区内全域 , 高齢者支援