助け合いのまちづくりを始めよう!
活 動 日 :会員登録後随時メールにて案内
活動場所:総合福祉センター等
参 加 費 :個人年会費は1,000円、団体年会費は3,000円
参加条件:どなたでも
担 当 :江東区社会福祉協議会 地域振興課
活動目的
住民と行政がつながり、住み慣れた地域の中で、助け合い・おたがいさまの輪を広げること。
活動内容
区、社会福祉協議会の事業と連携し、地域での助け合い活動の情報交換と交流や勉強の場として、定例の連絡会(年4回)と研究会(年3回)を開催しています。また、地域住民を中心に様々な団体や機関とつながり、活動を通じて協働のまちづくりに取り組んでいます。
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インタビュー
江東区助け合い活動連絡会は、区内での住民主体の助け合い活動の創出と普及啓発・交流をはかるため、2016年 5月に発足しました。住民主体の助け合い活動や見守り、サロン活動などに取り組んでいる団体・有志の交流、ネットワーク団体です 。今日は代表の渡辺恵司さんに、インタビューをさせていただきました
つながることで地域は豊かになる
渡辺さんが〝助け合い活動連絡会〟を立ち上げたきっかけを教えてください。
今まで障がい者・子育てのボランティアと町内会活動を行っていましたが、10年前くらい前に、さわやか財団の方からボランティアの養成研修の誘いが来て、高齢者支援をするようになりました。
全ての分野のボランティアを経験されたのですね。
そこで、改めて考えてみたら、様々な活動団体が顔を合わせながらつながることで、もっと地域は豊かになると思ったのよね。
なるほど。会の発足は2016年と伺いましたが。
江東区で高齢者のフォーラムをやろうと思い2016年に第1回目を砂町文化センターで開いて大盛況だったの。これで終わらせるのはもったいないと思い、パネラーの人たちを中心に地域でどういう取り組みをしていくかを話し合う会を作りましょうよ、と呼び掛けて、2017年2月から亀戸文化センターを皮切りに、毎月場所を変えながら助け合いの会を開いたんです。これが連絡会のきっかけだね。
フォーラムがきっかけだったのですね?
ちょうど社会福祉協議会も区から高齢者の委託事業を受ける事になっていたから、タイミングが良かったんだよね。行政・社会福祉協議会と一緒に、亀戸文化センターを皮切りに毎月場所を変えながら助け合いの会を開いたんですよ。これが連絡会の始まりです。
連絡会では、町会、自治会、ボランティアなどの活動団体だけでなく、区・社会福祉協議会とも連携して、みんなでまちづくりを行っていますね。
社会って混然としているものなんだよね。子どももいれば高齢者もいる。生活が大変な人がいれば豊かな人がいる。それをどうやって地域でみんなが一歩でも住みよい地域にできるか?行政も含めて地域の住みやすさをみんなで考えていくことが大切だと思ったんです。それが人間関係の豊かさになって、地域の豊かさにつながると思ったんだよね。
人間関係の豊かさは大きな財産
参加されている団体はいくつぐらいですか。
50団体ほどかなぁ。個人の参加も受け付けています。今は年4回の連絡会、テーマを決めた研究会、社協との協働主催のフォーラムなども開いています。こういう勉強会などを通じて幅広い情報交換と交流が続けば、まちづくりは進んでいくと思うんですよね。
さまざまな団体が、いろんなテーマで研究会を持ち、交流を重ねてお互い知り合いになる。これが、いわゆる“いろんな世代の人間関係”というところに行きつくのですね。
そうですね。繰り返しになるけど、人間関係の豊かさは大きな財産です。
今は定期的な集まりから発展して、別の取り組みもいくつかされているとうかがいましたが、具体的にはどんなこと取り組んでいるのですか?
人と人とのつながりから、それを一歩二歩進めるために、地域で助け合いの人材を育成する“区民大学の設立”という発想も出て来たんです。
区民大学?
子育て活動、高齢者の助け合い活動、それに外国からきた人達との交流、地域での課題は沢山あります。これらを行政に頼りきるのではなく、私たち住民も解決に向けて行動することが大切だと思い、各分野を学びながら実践できる形を創ろうと思っています。
高齢者・子育て・障がい者・まちづくりは何となくわかりますが、外国からきた人達との交流という学科を入れたのは?
今は江東区でも海外からの居住者が増えています。そんな状況で私が特に心配なのが子どもたちです。日本語がわからない状態を放置することは、その子どもたちの未来を破壊することになる。日本語学校の充実だけでなく、地域でもしっかり取り組んで共生しなければと考えています。
あぁ、確かにそうですね。こうやって聞くと、確かに地域での生活の視点では、縦割りでは区切れない支援が必要で、そこをサポートできるのは、地域の住民なのかもしれないですね。
感謝の気持ちが大きいほど幸せになれる
後は、グランドゴルフも月に2回、西大島の小学校で開催しています。
グランドゴルフ?
このスポーツは、子どもからお年寄りまで、年齢問わず誰でもできるから、健康になるし、楽しいし、世代を超えて人と人がつながることができるのです。
いろいろな世代の方がつながりますね。
今は平日の午前中に行っていますが、できれば子ども達にも、お父さん、お母さんの世代にも入ってもらえるようにして、輪を拡げながら人間関係を育ていきたいと思っています。
人間関係は、ここでもキーワードですね。
最終的には住んでいる各町内会・自治会などもつながりでも助け合える関係をつくれたら良いと思うの。“社会貢献大學”をつくって、できるだけたくさんの人たちに『一緒に勉強しませんか?』と呼び掛けたい。そして、助け合いをすることで、自分自身の喜び、生きがいを感じてもらう、ということを伝えていきたいと思うのです。
応援する人たちが増えればそれも力になりますね。ところで…渡辺さんは、今年80歳になるとうかがいましたが、そのエネルギーは何なのでしょうか。
何だろう?自分でもよくわからないな。ただ、人が喜んでくれること、ありがとうって言われなくてもいいんだけど、そういう気持ちを持ってくれることに対する喜びかなぁ。
お互いが温かい気持ちになれることにエネルギーを感じているのかしら?
人に感謝をする。私は、その感謝の気持ちが大きい人ほど幸せになっていくと感じているんだよね。やってあげているではなくて、やる方は「させていただく」という。で、やってもらった方は「ありがとうございます」ということ。そういうもので成り立っている社会というのは、それは本当に住みよい社会なんだろうなと思うんだよね。
渡辺さんは、自分で自分を楽しくする方法をご存知ですよね、自分でスイッチの入れ方とかわかっていると思います。
スイッチの入れ方はわからないけれど、好奇心の塊、それはありそうだね。でも、理屈とか何かで動いているわけじゃないから。単純に「おたがいさま」の気持ちが嬉しいなぁ~ていう。
助け合い連絡会を通じて、少しでも「お互いさま」を広げたいですね。今日はありがとうございました。
編集部コメント
代表の渡辺さんは、中学卒業後に丁稚奉公に就き、夜学に通いながら若い時期を過ごし、54歳で大学入学、その間も仕事をしながら、カンボジア支援、子育て支援などのボランティア活動を続け、助け合い活動連絡会を立ち上げました。そのエネルギッシュな生き方に感動しました。
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